宮内淳さん、天に昇る
先日、突然のショッキングなニュースが配信された。 俳優の宮内淳さん、否、我々にとっては、地球友の会代表理事である宮内淳さんが8月14日に亡くなられていた。 突然の訃報に正直ことばが見つからなかった。
【訃報】宮内 淳 逝去に関するお知らせ https://www.aoe.or.jp/20200905.pdf
葬儀はご本人の強い願いもあり、近親者のみで済ませ、静かに新しい世界に旅立たれた。 上記のPDFを拝見する限り、また、地球友の会から送っていただいたメールを読む限り、宮内さんは毅然として、ありのままの状況を受け入れ、宮内さんらしくこの世を去られたようだ。
そして、四十九日(五十日)の節目の日がなんと「和の日」である10月1日というのもなにかのご縁なのだろう。
宮内さんとの出会いは数年前にさかのぼる。 実はオルカのつながりで、袖ケ浦市で初めて公式戦を行うことになった際、袖ケ浦市商工会女性部の方の旦那さんが必勝祈願をした先輩の神社にも関わられていて、そんなつながりもあって、旦那さんの知人である宮内さんを突如うちの神社にお連れになった。 お顔を拝見して、太陽にほえろの刑事だ!とすぐにわかった。
宮内さんは現在は俳優業ではなく、ライフワークとして自然環境保護活動に世界的に携わられてきたが、欧米の「人間が自然を保護する」という考え方に違和感を感じはじめ、本来は「人間が自然に保護されている、守られている」のではないかと考え、そしてその根源を神社神道に見出したのだった。 豊かな自然環境を後世に伝えていくためにも、神社神道の考え方こそが必要である。だからこそ、神社神道を自分の立場からも伝えていきたい、という強い意志を持たれていた。
10月1日を「和の日」にしたい。 2月14日がバレンタインデーでチョコレート、3月14日がホワイトデーでキャンディというのなら、10月1日は仲直りする日「和の日」として和菓子を贈り合ってはどうだろう、というとてもおもしろい構想も持たれていた。 そして、その思いが実り、「和の日」は記念日を認定する団体に公認された。 10月1日といえば、神無月の始まる日。 全国の神々が出雲の国に集い、平和な世の中を守っていくために、話し合う月。 まさに「和の日」としてふさわしい日である。
そんなお話しを宮内さんは目を輝かせながら語られていた。
それから1年が経ち、全国では初開催となる「和の日フォーラム」を2018年9月1日、和の日の1カ月前に開催することができた。 境内に巨大スクリーンを立てて、宮内さんが制作された「影絵古事記」を上映しながら、宮内さんや私、さらに集まったパネラーたちとトークセッションを屋外で行った。 宮内さんとのトークがいまでも忘れられない。 とても刺激的で、しかし、心温まる、勇気をもらえる時間でもあった。
きっとまたお会いして「和の日フォーラム」の続編を開催できると信じていただけに、本当に今回の知らせにはショックでならない。
宮内さんの熱い気持ち、豪快な生き方を胸に、私はこれからもまっすぐ歩んでいきたい。 宮内さんのパワーはいまや自分の中に内在している。 宮内さん、いつもでも、ぼくたちを見守って、時に力を与えてください! そして、旅立った新たな世界では、ますます輝いてください!!
ありがとうございました。 そして、これからもよろしくお願いします。
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宮内淳さんとの屋外のトークセッション、刺激的な時間だった(2018年9月1日 和の日フォーラムにて)
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