次は宇宙人襲来か!?
大晦日。 2020年は人類とウイルスとの戦いに明け暮れた一年だった。
昨年末に武漢で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)はあれよあれよと世界に広まり、日本でも1月下旬に最初の患者が報告されて以来、徐々に広がっていき、3月には感染拡大が深刻な状況に。4月には初めての緊急事態宣言が発令された。 それでも、東アジアでの感染拡大はまだ緩やかな方で、欧米では感染爆発が起きた。
夏に予定されていた東京五輪も3月下旬に最長で2021年夏までの延期が決定された。前代未聞の事態である。女子サッカー海外チーム代表の事前キャンプ誘致に成功していた我々鴨川市も大幅な計画変更を余儀なくされた。いまだ不透明な中で準備を続けているところだ。
夏には一旦落ち着くかと思われた感染拡大も、晩夏のあたりから再び深刻なものとなり、第2波、そして、この年末、第3波に日本は襲われ、日に日に感染者は増え続ける一方である。
1991年にはバブル経済が世界で一番最初に崩壊し、2001年にはニューヨークの貿易センタービルに航空機が突っ込むというセンセーショナルなテロ事件が起こり、2011年には東日本大震災で大津波に東日本の太平洋岸が襲われ、多くの死者、そして、福島第一原子力発電所では電源喪失による深刻な事故が発生。昨年2019年には房総半島に複数の台風が襲来し、甚大な被害をもたらした。 そして、今年の新型コロナウイルス感染拡大である。
経済、テロ、天災(地震、台風)、疫病と、常に「想定外」「未曾有」ということばが使われる事象が起こってきているが、こうなるともはや次なる想定外の事態は宇宙人の襲来ではないだろうか、と思うくらいである。 ほぼ10年を節目としてやってきているエポックなイベント。 次なる2030年前後には一体どんなことが起こるのだろうか。 2031年あたりに本当に宇宙人が襲来し、『輪廻のラグランジェ』さながらに、鴨川市が宇宙との前線基地になるかもしれない。そんなことを想像しています。
いずれにせよ、新型コロナウイルス禍は来年もしばらく続くことだろう。 戦前のスペイン風邪流行の際も2年間、感染の波は続いたと言う。 この状況で東京五輪が開催できるのか、正直疑問なところも多いが、今回の新型コロナ禍で人々の価値観、ライフスタイルは大きく転換したわけで、後から振り返った時、確実に時代の節目となっていることは間違いないだろう。
個人的に新型コロナ禍以外で、2020年を振り返るとすれば、一つのキーワードとして「スポーツ」があげられるだろう。
スポーツコミッションの取組みは2年度目を迎え、2021年度以降は財源の担保がない中で、まさに背に腹は代えられない、正念場を迎えることになる。 スポーツコミッションとして、人々と地域のウェルネスのためになすべき活動や事業は見極められてきているが、その活動資金をどうするのか、人財はどうするのか、クリアすべき課題は山積しており、覚悟を決めて歩みを止めることなく前進し続けなければならない。
一方で、昨年末、チーム解散という危機を迎えながらも、残ったメンバーで不死鳥のごとく復活して活動を再開したゾンネにとってはとても明るく前向きな一年であったと言えるだろう。 新型コロナ禍により中止を余儀なくされた第2回BeachSoccer地域女子チャンピオンズカップであったが、代わりに有志チームで沖縄にそのまま集合して非公式な交流戦を行い、新生ゾンネにとってもそこが一つのスタートとなった。
新たなメンバーを加え、私が自ら事務局を務めて、全国初となる女子ビーチサッカー地域リーグ「関東女子ビーチサッカーリーグ」を立ち上げ、ゾンネも含む5チームで4ラウンドを戦った。
そして、なんと言っても、鴨川令徳高校校庭にフルサイズのビーチコートが誕生したことで、練習環境は劇的に一変した。 全国的にもビーチコートをもつ高校は令徳高校のほかにないだろうし、関東エリアにおいても海岸以外の専用のビーチコート(ビーチサッカーのサイズが取れるコート)は私の知る限り、鴨川令徳ビーチコートを含めて4ヶ所ほどだと思う。 まさに鴨川から新たなビーチ文化を創造し、発信しようという元年にもなったわけである。
2020年、私のとっても、きっと忘れることのできない節目の年になるだろう。
そして、まもなくやってくる2021年。 なんだかんだ、忙しい年になりそうであるが、とにかく前向きに、一歩一歩、大切に、前進していくのみ。 結局その一歩一歩の積み重ねが、大きな夢へとつながる道を拓き、築いてくれることになるだろう。
[WALK:-]
|
第2回BeachSoccer地域女子CC中止の中で、交流戦のため渡った西原きらきらビーチにて
|