陸王
いまさらながら、一昨日完結したTBSの日曜劇場「陸王」を第1話から一気に見た。 毎度のことながらブームに乗り遅れ気味であるが(^^;;;、ネットでも話題となっており、ぜひ見なければ!と第1話から見始めたところ、勢いで全話見てしまった。 まぁ、束の間の独身貴族だったってことも幸いしたかな(笑)
ストーリーはいまさら言うまでもないが、創業百年を誇る埼玉県行田市の老舗の足袋屋さんが、時代の変遷によって斜陽産業となり、厳しい経営状況を打開していくため、足袋製造の技術を活かして、大手シューズメーカーを相手に世界一のランニングシューズを開発・販売に挑んでいくというドラマである。 木造の古き良き工場が舞台となり、まさに家族とも言える情熱的な社員たちと共に、奮闘する社長。将来を期待されつつも選手生命を奪いかねない大ケガをレース中に負ったどん底から復活するためにもがき苦しむ若きマラソン選手。 そのほかにもさまざまな人間模様が交錯し、第1話からもう引き込まれてしまった。
日曜劇場は記憶に残る名ドラマが多く生み出されている。 私が見たものでも、半沢直樹、ルーズヴェルトゲーム、などなど。 さまざまな困難に直面して、何度もあきらめかけるが、最後まで歯を食いしばって乗り越え、最後には大逆転の成功を掴むという内容が多く、見ていて爽快な気持ちになれたり、元気をもらえたり、しかし、涙腺も緩みっぱなしになる。歳だ…(^^;;;
たかがドラマかもしれないが、されどドラマ。 私も講義で人生とは、まちづくりとは、経営とは、すべてがまさにドラマ。 苦しみを楽しめるか。 問題解決にこそ、醍醐味がある。問題があるのが問題ではなく、問題に気づかなかったことが問題。問題を解決することに価値があり、会社経営においてはそれが他社にはまねできないノウハウとなる。 すんなりと人生を送っていくより、より多くの困難とぶつかり、真正面で向き合い、そして、乗り越えてきたかが人生の価値。 そんな話をさせていただくのだが、この「陸王」もまさにそれを体現したようなドラマだった。
最終話、宮沢社長の息子・大地が最終面接で面接官のランニングシューズ「陸王」の困難極まりない開発に携わったことで学んだものはなにか、という質問に対して答えたことば。 仕事は厳しい、でも困難を乗り越えるところに本当の楽しさ。 そんな趣旨のことばだったと思うが、もう思わず大共感してしまった。
そして、社員の幸福を最優先に考え、有形より無形に価値を見出そうとする熱血漢の宮沢社長。 同じくランナーを第一に考えるシューフィッターの村野。 まさに社員第一主義を実践するキャラクターたちである。
ドラマを視聴しながら、いまの自分と照らし合わせながら、なにか一つ一つ確認していくような、そんな心境で見てしまった。 感動とともに、もらった勇気と元気。
私ももっとがんばらなければ! 年末にとてもすてきなドラマと出会えた。 来年もまたがんばれそうだ!!
陸王、ありがとう。
[WALK:704]
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