人生の価値とは…
お正月も早1月5日。 御祈祷三昧の毎日だが、振り返るとあっという間に過ぎていく。 全ての御祈祷にもちろん全力投球!
そんな中、今日はちょっとしたハプニングが…!! 午前11時頃、御祈祷中、最後の号鼓を鳴らした途端に参拝者の携帯・スマホが一斉にけたたましく鳴り響いた。絶妙なタイミングだったので、まさか太鼓に反応したのか!?と思ってしまったが、なんと緊急地震速報だった。幸い、地震の規模は小さく、事無きを得たが、今年のお正月一番のビックリ出来事だった。
今日は昨日までとは打って変わっての寒空。 雪の予報も出ていたが、天津では昼頃より雨となった。 ただ、この雨も深夜には上がり、明日はまた晴れる模様。 このところだいぶ乾燥していたので、良いお湿りとなった。
さて、御祈祷の後、社頭講話を必ず行っているのだが、毎年、ある程度のテーマを決めて、あとは参拝者の願意など状況に応じて、お話しをしている。 今年のテーマは「人生の価値とはなにか」
とても現実的な話になってしまうが、確かに多くの人たちは御祈祷で一年が平穏無事であること、幸せで良いことが続くことを祈っていると思う。 無論神職もそれを神々に祈念する。
しかしながら、現実には、天気が晴れの日もあれば、雨やくもり、あるいは雪、嵐の日もあるように、毎日良いこと、悪いこと、思いも寄らないこと、いろいろなことが起こっていく。 これは仕事においても、家庭においても、もっと言えば人生においても同じだと思う。 考えてみれば、自分の思い通りにいかないことの方が多いかもしれない。
だが、だからこそ、人生はおもしろく楽しいのだと思う。 ずっと幸せで、良いことが続くことが果たして幸せなことなのか。それではもしかすると幸せの価値を感じられなくなるかもしれない。
いろいろなことに直面する中で、それらから逃げることなく、大切に真正面から向き合い、そして、それを乗り越えていく。 仕事であれば職場の仲間たち、家庭であれば家族とともに、心を一つに力をあわせて乗り越える。 それが我々の人生の糧となり、人生の価値を高めてくれることになると思う。 仕事もしかり、家庭もしかり。
12月に千葉大学で講義した時にもお話しさせていただいたが、人生の価値とはつまるところ、いかに多くの問題を解決したか、ではないだろうか。 問題から逃げていては、目を背けていては、あるいは問題を問題を認識していないようでは、人生の価値を高めることはできない。
諸先輩方とも飲んで語ることがあるが、過去を振り返るような話になった時、多くの人が幸せいっぱいで、万事うまく事が運んでいた時のことよりも、大きな問題にぶち当たったり、事件が起こったり、そして、それをいかにして乗り越えてきたか、そんなとてつもない苦労話を目を爛々と輝かせて笑顔で語ることが多いような気がする。 そこに、つまりは「人生の価値とはなにか」が如実に表されているように思う。
問題よ、ありがとう! 今年もそんな人生行路を歩んでいこう。
[WALK:-]
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