一つ上の「楽しさ」
関東女子ビーチサッカーリーグも終わり、男子2部は今週末が最終ラウンド。 シーズンも終盤になってきた。 なんだか早いものだ。
私も今シーズンは昨年までの女子チームの監督に加え、男子チームでは監督とともに、選手登録し、実際に出場もしている。 選手として公式戦に出ることで見えてくるものもある。 45歳にして、全カテゴリーを通じて初の公式戦出場ということで、本当に貴重な経験を積ませていただいている。
練習と試合は全く違う。 練習ではできていたものが、ほとんどできなくなる。 相手のガチンコのプレッシャーの中で、いかにボールを扱えるか、動けるか、サッカー経験者ではない私にしてみれば至難の業だ。
ゾンネは「楽しさ」を第一に大切にするチームであるけれど、「楽しさ」にはいろいろな種類、レベルがある。 ゾンネはいま、これまでの純粋な楽しさも大切にしながら、一つ上の「楽しさ」も追求していくフェーズに来ていると感じている。
1シーズン選手をやってみて感じたのは、決して自分を卑下するわけではなく、自分自身、公式戦に出るなんておこがましいレベルにあるということだ。 公式戦はやはりみな勝負にこだわる。ある程度のレベルに達した人が立てるステージだ。 今シーズンは参入1シーズン目ということもあり、自分が参加を呼びかけたこともあり、そして、自らのチャレンジとしても出させてもらったが、実際出てみると、まだまだ自分自身はレベルアップしなければ、このピッチに本来は立ってはいけないという思いを新たにした。 だからこそ、もっと精進しなきゃいけないし、現状に甘んじては決してならない。
ビーチサッカーそのものは本当に楽しい。 だから、私は過去には考えられない、1年を通じて、よほど難しい予定が入らない限り、監督としての責務もあり、週3回練習に通い続け、基本的に練習も進行している。 まさかこんな人生を歩むとは。過去の自分には夢にも思わなかった状況である。 たいへんだけど、自然と足が向くのは純粋に楽しいからだ。 その楽しさが多くの人たちに伝わり、仲間が仲間を呼ぶ、という好循環がいま生まれている。
ただ、より高みを目指したいメンバーに、もっと上のレベルの楽しさを味わってもらうことも大切だ。それは端的に言えば「勝利」だ。勝利至上主義になっては断じてならないが、しかし、勝利を目指さないというのもナンセンスだ。人間、勝負するからには、本能的にだれでも勝ちたいはずだ。 だから、来季は女子も男子も、勝負強いチーム、勝てるチームに育てていきたい。 きっとその時、選手たちはもう一つの「楽しさ」を味わい、さらに上を目指そうと自発的に思えると信じている。
勝利というのは本当に重いものだ。 単にうまくても、簡単に勝てるわけではない。 日頃の練習の積み重ね、個々に技術、チームワーク、そして、運……。 さまざまなものが組み合わさって、初めて「勝利」を手にすることができる。 チームをマネージメントして、そんなことに気づかされた。
ゾンネはこれから、さらなる、いろいろな「楽しさ」を追求していきたい。
[WALK:-]
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自分なりに奮闘してはいるけど、、、 Canon EOS Kiss X7 96.00 mm ISO3200 1/1000 sec f/5.0
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