2022/02/24

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男のサガ
午前中、健康推進課に伺い、介護予防を主な目的とした、シニア向けの運動プログラムについて現在健康推進課が取り組んでいる事業の内容や課題を教えていただきながら、2時間ばかり意見交換した。
高齢化が著しく進む鴨川市において、避けては通れない問題で、担当課の苦労も大きい。
打ち合わせに臨む表情からも苦悩するようすが見て取れた。

鴨川市の人口は32,000人を切っているが、65歳以上の人口は約13,000人。
その内の約3,000人が要介護・要支援の認定を受けているのだという。
実に10人に1人。この数字は小さくない。
さらに事業の対象となる65歳以上ともなれば、約2.5人に1人という割合。
まずその事実に改めて驚かされた。

65歳以上で、要介護・要支援の認定を受けていない、制度上は健康と分類される方々は約10,000人。
内、3,000人くらいは健康推進課の取組みにも参加し、健康維持の努力を図っているようだが、残りの約7,000人は自宅に引きこもっってしまったり、そのまま放置しているとやがては要介護・要支援になる可能性が高い人たちである。
その方々をいかに健康維持、運動の場に参加していただくのか。
それが今日の大きなテーマとなった。

参加している人の割合を聞いたところ、95%は女性。
事実、ウェルkamo教室においては100%女性である。
女性はコミュニティづくりがうまいので、お互いに誘い合って参加する傾向が強い。
女性の平均寿命が長いのも頷けるわけだ。

対して、男性は仕事をリタイアしてしまうと少なくない人たちが引きこもりがちになり、心身ともに衰えが一気に進む。同性として実に深刻である。

対して、私は神社のお祭りの話をした。
神社の役員や総代は年配の男性が多く、みな、責任や役職をもつことで輝いている、と。
さらに後輩を従えるので、定年間際、管理職をやっていた感覚がよみがえってくる、と。

結局のところ、男性は自分のために、となるとほとんど動かないように思う。
私もかつて何度かダイエットや健康づくりに挑戦したことはあるが、自分のため、だと長続きしなかった。2015年にオルカのチャレンジリーグ昇格をかけて、約1年間禁酒を貫いたように(いま思えば本当にすごいこと!)、ビーチサッカーでダイエットできたのも楽しくてビーチサッカーを続けられたというのもあるが、監督という立場でトレーニングを仕切らねばならない、チームをまとめ、率いなければならないという責任感からだった。
必ずそこに、自分以外の客体が存在するのだ。

男のサガを考えた時、例えば、健康ポイントを貯めてもらえる賞品を自分のためでなく、孫のための賞品で設定しても良いかもしれない。
孫のためなら、がんばるおじいちゃんはたくさんいるような気がする。

会議を終えて思ったのは、健康推進課で現場で動いている人の多くは女性ということだ。
ジェンダー平等ではないが、逆にここにこそ男性も必要で、男性の感覚をもって事業に携わらないと、結局男のサガに響くような事業ができないような気もした。

私は女子と関わることも多いが、最近思うのは、女性より実は男性の方が面倒くさい、ということだ。笑
変なプライドが邪魔をし、それが人間関係にも響いていく。
もっとシンプルに物事を判断すれば良いのに、と思ったりもするけど、なかなか複雑な生き物だ。笑

とにもかくにも、男性としての自分を見直す良い機会にもなった、今日の会議であった。


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