[2006/02/23|たまご母記録] □帝王切開出産体験-手術中と手術後

手術室に入ると、手術台の横につけてそこで、何名かで
「せーの!」っと私を手術台にのせた。
いろんな人が代わる代わる話してくる。
「はい、○○しますね〜」
「いまから、○○を○○のためにします」
○○の部分、よく覚えてないけどやたらいろいろあった記憶。
覚えてるのは、血圧を5分間隔ではかりますからねっということ。
いよいよ麻酔。。
私は緊張のピークに達していたのか、寒気がひどかったと思う。
手術を担当してくれる先生がいつの間にか横にきていて、手を握ってあたためてくれていた。
その先生はいつも診てくれている先生ではなかったので、お医者さんとはぜんぜん思えなかった。
なんか近所のおばちゃんみたいな感じで(すみません....)、かえって安心できたと思う。
あとで聞いたら結構有名な先生だった....
麻酔をどうやって打つかを説明してくれて、まず第一段階。
痛いっていうかぐーっと押される感じだったんだけど、最初びっくりしちゃったのが、最初の一押しのときに、同時に私の右足が飛び上がったのだ!
しかも急にしびれてきて、もうびっくりしちゃって、麻酔の失敗じゃないかって思って
「みぎあしがーーー、みぎあしがーー」ってうなっていた。
麻酔の先生はいたって冷静だったので、普通のことなのかと思うのだけど、もうびびりの私は失敗なんじゃないかと、どきどき。

「血圧間隔1分にして」
麻酔の先生が指示していた。
きっとあまりに悲壮な顔や青い顔してたんだと思う。
麻酔効いてるのかよくわからなかったのだけど、尿管を通すということで痛いと聞いていたからまたどきどきしていたら、なんだかごそごそやってるだけしか感じない。
あれ?って思ってたら、
「今何やってるかわかりますか?」って言われ、まったくわからなかった。
麻酔効いてるらしい。
その後も麻酔が効いてるかのテストをしたのだけど、下半身はまったく感覚がなくなっていた。はりを刺したらしいけど、痛くない。
っと、いうことで、いよいよ本番。
麻酔が効いてるからって、さすがに切られたら痛いんじゃないかと、私の心臓はばくばく!
しかも、血が飛ぶからと胸のところにシーツみたいなのでカバーをした。
血が飛ぶからって・・・・・・。
「じゃ、はじめます」
きっとドラマとかで皆で両手を胸のところにもってきてるシーンあるけど、あんな感じなんだろうなーって想像したりして、結構余裕じゃん!?私。
そしてお腹のところでごそごそやってる。
なんだかなでられてるっていうか、軽く触られてる感覚。
麻酔ってすごいよ。。。
ほどなく、
「産まれました!ほら、聞こえますか?」
・・・・?
「聞こえません」
あれーー聞こえない?私だけ?って思ってたらやっと聞こえた。
「オギャアオギャア」って赤ちゃんの泣き声。
産まれたよー。わーーー。
「おめでとうございます」
皆さんが言ってくれて、赤ちゃんが私の横にきた。
もちろん動けないので、顔だけそっちに向いて、赤ちゃんとご対面。
陣痛とかなくって、苦しんで苦しんで産んだっていう苦労はないけど、じわじわと産まれたんだって実感してきた。
涙がぽたぽた出てきて、無事産まれてきてくれたことが何よりうれしかった。
赤ちゃんはそのまま保育器へ入る。
帝王切開の場合は、そうなるらしい。
その後、私はまだ終わりじゃない。
胎盤とか出すのかな?
今度は胸のあたりを触られている感覚があったので、ひょっとして胸のあたりも切ってそこから胎盤を出しているのかっと思っていた。
傷跡二箇所かぁ・・・なんて思ってたんだけど、後で見たらまったく胸のところなんて傷一つない。
なんで胸のあたり触れている感じだったのかいまだにわからないけど、子宮が広がってるから胎盤を出すとき、お腹からそこらへんまで手いれてたのかなぁ?まさか...
手術開始から赤ちゃんが産まれるまでより、そこからが長かった。
赤ちゃん産まれてからは終始和やかなムードになって、お医者さんたちも話しながら、リラックスモード。
一人の助手さんか何かが、私にずーっと話しかけてくれてた。
自分のお姉さんの子供がかわいいとかたわいのないことだけど、すごく気を使ってくれていたのだと思う。
最初は、なんだこいつ!?って思ってたんだけど、話かけてくれていたおかげで緊張もほぐれたし、どれだけその人に助けられたことかと思う。
ありがたかった。。。
手術終了。
麻酔の先生は、右足のこと気にしてくれているみたくて、何か変なところあったらすぐに言ってくださいとのこと。
もちろん動けないので、また移動ベッドに
せーのっで持ち上げて移動させてもらい病室へ戻る。
途中、両親・おばさん来てくれてて、顔みたらちょっとほっとした。
やまちゃんもいてくれた。赤ちゃん元気だよって。
手術後は時間がすごく長く感じられた。
麻酔が徐々にきれてくると、傷が痛い。
痛くて眠れず、痛み止めの座薬をうってもらう。
それでだいぶ楽になって、明け方やっと眠れた。
朝を迎えて、その日は水分もとることができず、うがいなどでしのいだ。
ずっと寝ていると体が痛い。起き上がりたいけど、力が入らなくて起き上がれない。
しかも点滴・尿管ついてるし。。
でも、なるべく歩けるなら歩きましょうって言われてたので、起き上がろうと努力。
午前中は、痛みがひどくて起き上がれない。
午後は、起き上がれた。がんばって歩いた。
意地だったと思う。痛かったけど、自分でもがんばったと思う。
トイレまで歩けたら尿管とってもらえるし、授乳室までいけたら赤ちゃんみることできるし、目標決めてがんばってみた。
次の日の夜中も痛くて痛み止めをしてもらったけど、おかげで早い回復。
支えがなくちゃしばらく歩けなかったけど、だんだん普通に歩けるようになっていった。
2日目は水分しかとれなくて、3日めでやっと5分粥→全粥→普通食。
食のありがたみを感じた。食べられるって幸せだと思った。
抜糸して初めて傷とご対面。
おへその下辺りから下にずーっとのびた線がある。思ったより衝撃的ではなかった。
この傷って一生残るんだろうなぁ。
結局私の場合、どうして赤ちゃんがおりてこなかったのかわからないようだ。
骨盤もせまいわけではないしとのこと。
羊水も原因不明で減ってしまったとの事。
緊急で帝王切開になったけど、判断は正しかったといろんな人に言われた。
赤ちゃん元気で産まれてきてくれたもんね。
結局普通分娩できなかったけど、産まれてきてくれてほんと良かった。
なんで帝王切開?って思われたり、私もちょっと思っちゃったけど、産んだことに変わらないし、後ろめたいことなんてないんだなって思った。
でも、ちょっと陣痛ってどんなのかな?って興味がある。
今でも傷がちょろっと痛むけど、それはがんばって赤ちゃんを産んだ証ということで、付き合っていこうと思う。
無事出産できてよかった!
■帝王切開をした人の体験記
http://happy-ikuji.lolipop.jp/index.htm
■帝王切開のサイト
http://www5a.biglobe.ne.jp/~withkumo/

- 07/11/01 10:52 by らっこ
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